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手ながおばさんはいじわる
誰も助けない
手を差し伸べない
自分も若い頃は苦労したから、今の若者はもっと苦労するべきというスタンス
とても手が長いので
届かないものにも1人だけ手が届くし
ビルの屋上からあー落ちちゃったとかも拾いあげるのが間に合う
でもそれはしない
他人にそして自分にも
全てを諦めたようにせっかくの長い手をだらんと降ろして背中も曲がる
「せっかくの長い手」と言われることにもうんざり
手なんか長くなくても助けてあげましょう
長い手の先
小さな影ができて
指先にトンボがとまった
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お腹は空いてるけど、何を食べたいかわからないことがある。
別に何を食べたいたとかはないけど、まずいのは嫌だ。
無味のゼリーを流し込むのも嫌。
でも、何を食べたいとかはない。あっさり系ガッツリ系辛いすっぱい。
コンビニに行って棚を眺めてると視界がぼんやりしてきてそのまま気絶してしまう。
気づいたら家にいて、ちょっと多めにご飯を買っている。
何を食べたいかわからないのにお腹が空いてると、適当なものを買ってなおかつちょっと多めに買ってしまう。
無理やり食べて満腹にはなるけど、ほんとには満腹にはならない。
病んでるわけではない。
ポテチを食っても肌が荒れないんやったらずっとポテチでもいい。
そんなこともないか。
豚そば
強烈なニンニクの臭いで目が覚めた。
ベッドで寝ながら臭いをたどるとどうやら台所からするような気がする。
昨日、ローソンで買った冷凍の二郎系ガツンラーメンを食べて、その片付けをせず水に浸けたままにしてたからそのせいだろうと思った。
一応確認するために台所に向かったら、臭いがしなかった。
部屋のあちこち嗅いでみたけど臭いがしない。
そこでわかった、自分から臭いがしていた。
あー、くさい。
いままでこんなことなかった。
今日は髪を切りにいこうと思ったけど、なんか恥ずかしくなったのでやめようと思った。
そのまままたベッドに戻り寝た。
匂い、臭い、今日は「臭」の方が適切な気がする。
1人
少し遠くの映画館に観たかった映画がやるということで行った。
その映画は明日から上映らしかった。
スケジュールを何回もみてたのにとてもショックだった。自分の不注意に。
でも、このまま帰るのもってことでちょうどやってる全く見る気のなかった映画をみた。
客が自分1人だけだった。
自分的にはそんなに好みではなかった。
映画館をでると日が暮れていた。
本屋があったのでなんとなく立ち読みをして帰る。
4月
青空
もう午前6時は起きっぱなしでも朝の6時になる、夜ではない。
境目の時間のような薄暗さ薄明るさだが、朝。
夜はもう終わっていた。
なにもせずにこたつに隠れていたけど、もう寝るか起き続けるかの選択を迫られる。
もちろん前者、歯を磨き、パソコンを閉じて、布団に潜って、でも、どうやって寝るんやっけと思いながら、スマホからYouTubeで適当にダイアンのラジオの切り抜きを垂れ流してそのうち自然と意識がなくなるのを待つ。
今日が終わって今日になる。
今日もやらなければと勝手に課したことを出来ずに夜まで眠るのかと考えると恐い。
多少の後悔だけする。
スヌーズを止め続けながら4、5時間眠り続ける。
午前に設定した宅配便はちゃんと受け取らないと。